マリさんあなた何者? #最終章
さて、今回はまとめに入ります。
まず最初に今までの考察の内容をとりあえず整理します。
#1
ここではマリがそもそも人間なのかそうじゃないのかという話をしました。
結論として、
・マリは使徒などではないが、クローンの可能性がある
・クローンはいわば「地球5分前仮説」のような存在である。
・マリは初のクローンで、クローン技術の提唱者である可能性
がでました。
#2
ここではマリの劇中での立ち位置(派閥)について触れることになりました。
結論として
・マリはあくまでも中立の立場である
・マリはその時その場合に後々有利になる方についているのではないか
・マリの行動原理や立場についてはユイによるものが大きい可能性がある
・唯一の協力者は冬月である。冬月のセリフからはマリの目的が随分昔に決まっていたように感じる
がでました。
#3
ここではマリの聖書での登場のしかたについて触れました。ここの考察では前提として「アナザーインパクトのみに絞り、その場合、マリと8号機は一緒である(神経接続含など)」と仮定して触れることになりました。
結論として
・赤い大きな竜はエヴァ弐号機に該当するのではないか
・↑が成り立つ場合、エヴァ8号機(マリ)は第8の者ということになる。
・以前のカヲル考察にて触れた内容と繋がり、ネルフ側(使徒)が神の使い側であり、竜やサタンなどがヴィレ側の構図になる
・エヴァパイロット達(ヴィレの)は神に反抗する者として描かれている
がでました。
これらを一つにまとめていこうと思います。
まず、マリというキャラクターが作品に及ぼした影響とは
これはエヴァ本編には登場することのなかったマリの設定です。twitterにていただきました。
※少々見辛い可能性がありますのでこちらにてわかりやすく掲載しています。
これらの資料にてマリは従来のヒロインのアイデンティティを奪うという設定が登場しています。すなわち従来の物語を壊す存在として登場しています。
他にもマリは「円環の物語(ループ)を破壊するのを手助けする(もしくは破壊する)存在」であることがあります。
マリはこのことから考えても従来の「エヴァ」にとって異質な存在であることがわかりますよね。
これを踏まえた上で上記の1〜3の内容を加えていこうと思います。
まず、マリをクローンであると断定します。すなわちマリは研究者(本物)としての記憶が引き継がれる記憶、クローンとしての記憶が死んだらリセット(削除)される記憶ということになります。
こういうことになります。レイが実際そうでしたよね。
エヴァに乗るためには40代の体では無理なのでクローンとして14歳の体を保っていると考えると、自分自身がクローンであるというのは最初からわかっていそうですね。
それに、マリがクローンであった場合、ラストシーンにて相当年齢を重ねた女性になるはずだったマリが28歳の状態で現れたのはクローンだから肉体面では28歳であったの可能性が十分にありえると思います。
次にマリの立場について見ていきます。
マリは#2で述べたようにその時その場合で有利な組織についたと話しました。
マリの今まで所属したと考えられる組織を挙げると彼女は様々な組織を渡り歩いているということがわかります。
彼女のいた可能性のある組織をまとめてみましょう。
・ゲンドウ、ユイなどのいた大学(人口進化研究所?)
・ゼーレ
・ネルフ
・ヴィレ
・日本以外のネルフ
これらの組織が主に考えられます。
ゲンドウの回想を見ても彼女がいた場所は何かしらの研究ができる場所であり、マリがその場にみんなが知っている姿でいたことがわかります。マリはリツコですら知らないエヴァの知識を保有していることからも彼女が大学(人口進化研究所)にいたことはほぼ確定かと思っています。
彼女は様々な組織を渡り歩いてきました。先に挙げた各組織は対立しているものすらあります。大学からどの組織へと映ったのかはわかりませんし、もしかするとE計画内での裏切りがあった可能性もありますが、僕は彼女がイスカリオテと呼ばれるには十分なのではないかと思っています。
ここで、ゲンドウのセリフを思い出して見ましょう。
「神への儚きレジスタンス」
それが人類補完計画でした。それを提唱したのは葛城博士ですが、これが発動する場所は聖書のヨハネの黙示録とよく似ています。
ヨハネの黙示録である神(カヲル含む使徒)と竜や獣(アスカたち)の対立によく似ています。
神へと儚きレジスタンスをするマリたちは聖書では悪として描かれています。この時点でマリが神などとは少し違うのではないかと思っています。
マリたちが神には向かうというのは、やはりマリにどのようなバックボーンがあれ変わるわけではなさそうです。
さて、長々と話してきましたがこれらのことから何が言えるのか。
僕の考察ではマリは普通の人間のクローンであると考えています。しかし、普通のクローンではなく自身を被験体としたクローンであるということが大きな違いということになります。それはおそらく彼女の大学(人口進化研究所)での技術で誕生した技術であるということになるのではないでしょうか。
彼女がクローンとして活動しているのはおそらくですが、エヴァに乗るのが主になっていると考えています。明言はされていませんが、事実として搭乗しているのは肉体面で14歳の少年少女たちですから。
彼女が行動する原理は以前の考察にて触れましたが、それを叶えるために長年の間数々の組織を転々としてきていると考えられます。だからこそイスカリオテのマリアという二つ名がついたと考えています。
マリはあくまでも神のようなポジションにつくものではないと思っています。聖書を見ても、やはり神に反逆したものである考えます。(イスカリオテのユダも神の子を裏切りましたしね)
さて、まとめます。
マリはクローンであり、彼女は他のクローンとは成り立ちが違う。
彼女がクローンになったのは主にエヴァに乗るのが主であると考える
彼女の二つ名はヨハネの黙示録に置き換えた場合の立場と、彼女の今まで所属した組織が関係しているのではないか
と考えました。
今回も長々とお付き合いいただきありがとうございます。今後とも考察をしていきますのでよろしくお願いします。
またするらふん の頭の中へお越しください。
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