マリさんあなた何者? #2

前回の続きになります。みていない方は

を読んだ上で読んで頂けるとよりわかりやすいかと思います。よろしくお願いします。


前回ではマリがクローンである可能性を示唆しました。そうなると?という話から始めようと思います。

マリがクローンであるとしたら僕はマリがクローン技術の開発者なのではないかと考えました。僕の記憶不足の可能性がありますがレイのクローン技術の開発者は登場しませんでした。例を省いた場合、世界で初めてのクローンはマリということになります。そうなるとマリ自身がユイ同様に自分自身が実験体になったのかもしれませんね。



さて、今回主に触れるのはマリの不思議な言葉の数々について考え、ここから彼女の立ち位置について考えていこうと思います。

マリは作品内では常に不思議な立ち位置に立っている状態にあります。中立のような状況ですよね。作中で登場している中であえて挙げるなら近しい立場としては加持さんかと思います。

マリは作中でもイスカリオテのマリアなど裏切り者を示唆するようなあだ名もつけられているので彼女の立場については本当に曖昧であると思います。

以前の考察にて彼女の目的の終着点はユイによるものであるという話をしました。すなわちユイの正体を探るというのは彼女の立場をはっきりさせるものになるのではないかということになります。


以前の考察にてユイの正体については「第一始祖民族」に似た別の生命体であると述べました。

ユイがマリに託した願いは彼女の母性や科学者としてのものであるように感じますが。その面ではユイの立ち位置などはあまり関係ないように感じます。どちらかといえば友情などの方が近いのではないでしょうか。マリは大学時代からユイやゲンドウと一緒にいますし、ユイの出産にも立ち会うくらいですから。

 ユイは作中ではシンジの発言からあるように、また、ゲンドウの願いである「神殺し」の対象はユイでした。すなわちここではまるでユイが神のように扱われています。やはりユイは神に近い存在なのでしょうかね。


長々とあまり面白味のない話を散らかしましたが、これらを合わせていきます。

マリの立ち位置はやはり加持さんを超えるレベルの中立であるように感じます。マリはユイから託された願いを叶えるためにはおそらく所属する場所を選んでいません。その時その場合で自分が最も有利な場所につくような感じなのではないでしょうか。だからこそ「イスカリオテ」と呼ばれる所以なのかもしれません。

彼女はネルフやヴィレの垣根を気にしてはいません。シンエヴァの終盤にて冬月が「必要なものは全て用意しておいた」というようにマリと冬月の間には確かなラインがあります。ヴィレとネルフという対立している立場でありながら。この”必要なもの”についての会話がいつなされたのかは定かではありませんが、どちらにせよマリは完全に中立もしくは別勢力のような形になります

冬月は個人の願いをゲンドウに託している(依存している)形でしたが、マリにそれを止めるためアダムスの器を提供するなど矛盾することをしています。マリの目的を助けるのはユイのためという考えが冬月にもあったのかもしれませんね。


さて、まとめます。

マリの立ち位置は完全に中立。あるとしてもユイを筆頭にするような別勢力

おそらく最も目的を果たすのに有利な立ち位置についている可能性がある。だからこその「イスカリオテ」なのかもしれません。

生きている登場人物の中で一番協力的だった冬月も結局はユイのためだったので、マリの目的、立ち位置はやはりユイのためであるように感じます。


次回#3もあります。是非読んでいただけるとありがたいです。

するらふんの頭の中

するらふん と申します。 ここではエヴァの考察をメインにさまざまなものを投稿しています。よければ読んでいってください。

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