補完でのシンジの関わり方について
今回触れて行くのはアスカやカヲルの補完(?)についての話になります。日本語が所々おかしいと思いますがご容赦ください。
シンエヴァでの補完は各個人の過去回想がメインでしたが、過去回想ではないシーンも含まれていました。あの過去回想ではないシーンは何だったのでしょうか。
各それぞれの補完はとてもメタい形で進められました。
場所は東宝スタジオ。エヴァの撮影セットがでていたりしてましたね。
ヴンダーの模型(?)やエントリープラグの座席などいろいろなものがセットとして登場しました。
シンジはあの場所で各それぞれの補完を行いましたね。
あのシーンでは主にシンジが「脚本」の存在となり彼女たちを補完するというやり方であると考えました。
①アスカの場合
アスカの補完では主に彼女の過去回想がメインでしたが後半になるにつれシンジが関わってきています。
最初に関わってきたシーンは幼少期のアスカに寄り添うケンスケでしたね。そしてそのケンスケが喋るセリフは「今はそれでいい。アスカはアスカだ」と言っていました。
ここで木になるのはセリフの最後の部分。ケンスケは作中アスカのことを「式波」と呼んでいました。ここで「アスカ」と呼ぶということにはとても違和感を感じました。
そのあとではシンジが思いっきりアスカと関わっていましたね。あの場所は旧劇のラストシーンによく似た別の場所でした。月が違いましたからね。
あのシーンでアスカに関わってきたのはシンジ本人とマリになります。最後の最後で登場したマリは本物なのでしょうか。
マリがシンジの元に来たのは最後の最後でしたし、ケンスケはアスカが補完されて13号機から射出された後にも東宝スタジオにて登場しています。
②カヲルの場合
カヲルの回想は結構バラバラでした。
生命の書の影響でしょうか。シンジが結構絡んできていたり、旧劇等でしか登場しない場所にて「僕たちはここでよくあっている」(ニュアンス)など少し変わった補完のされ方になりました。途中からの加持さんのセリフは明らかにシンジくんに向けての言葉で、アスカの補完とは大きく異なる形になりました。
シンジくんの容姿まで変わっていましたし、カヲルくんがまっ裸になったりと色々バラバラでしたね。
いまだによくわかっていない渚司令もここで登場しました。
アスカの補完では最後の最後で撮影セットの隣に立っているケンスケが登場したり、カヲルが補完された後にシャッターを下ろしたりと、あのシーンはいわば脚本に沿って進む「撮影」のような演出がされていました。
カヲルくんのセリフから見ても各それぞれの補完を行っていたのはシンジであると言えます。
しかしあのシーンで登場した加持さんやマリは何者なのでしょうか。
各それぞれの補完であるため、彼女らが心の底から思っている本音に沿って進められます。
すなわちそこに登場できるのは彼女らに馴染みの深い、大切にしている存在、彼女らの望むものであるということになります。
だからこそ加持さんやケンスケが登場しています。
しかし加持さんやケンスケはゴルゴダオブジェクトにはもちろんいません。
すなわち何者かによって形作られたものになります。
ではその何者とは誰なのか
僕はシンジであると考えました。
あの場所で補完を進めていたのはシンジでした。
アスカの補完でのケンスケのアスカ呼びを見てみましょう。
作中でアスカのことを名前呼びしているのはミサトとシンジのみですが、すでにミサトさんは亡くなっておりゴルゴダオブジェクトにいるのはシンジなのでシンジに絞られます。
先ほど補完に登場しているのは「彼女らが馴染みの深い、大切にしている存在。彼女らの望むもの」であると言いました。
次にカヲルの補完を見てみます。
カヲルの行動原理はシンジにあるので主にシンジとカヲルの対話がメインになりました。
途中からは加持さんとカヲルの過去回想に近いものになりましたが。
ここで登場した加持さんはカヲル自身の記憶のなかの存在であると考えられます。すなわち彼の過去に起こった出来事を再生しているということです。
僕が主に注目しているのは加持さんとケンスケですが、この二人には違いがありました。
それは対象者が補完されたあとです。
ケンスケの場合は撮影セットの側に残っていましたが加持さんはカヲルくんと一緒に補完されていきます。これが最も大きな違いであると考えました。
ケンスケの登場の仕方を見ても時系列が合わないのでここで登場したケンスケは何者かが演じていると考えます。
ここで今までつらつらと書いてきたことを含めるとこの演じている人はシンジであるということになります。
シンジが補完を行い、その補完の舞台に選ばれたのは東宝スタジオであり補完の対象者の補完のされ方は過去回想含め「撮影」に近い形で行われました。
あのスタジオにいた中で唯一アスカらに影響を与えれたのはシンジのみだと考えました。
シンジがケンスケなどの役者を動かす脚本となり、アスカらの望む形で補完を行っていたと僕は考えました。
まとめます
・アスカらの補完はシンジの手によって行われたため、あのシーンで登場したケンスケや幼少期のシンジはシンジ本人である。
・加持さんも登場したがケンスケと違いカヲルと一緒に補完されたため加持さんはカヲルの記憶の中の存在であり、過去回想であるため加持さんはシンジが演じている(脚本を書いている)わけではない
・補完は物語の「撮影」のような形で行われたので、シンジが作った補完の脚本をケンスケに喋らせていたのではないか
と考えました。
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