渚カヲルは何者?#2
前回の続きとなります。きになる方は前回の#1をご覧になった上で見ていただけると幸いです。
↑ではループの範囲が生命の実と知恵の実が関係しているのではないのかということを述べました。前回たてた仮説を使って考察を広げようと考えています。
今回は前回触れた3つ情報のうちの③に触れようと思います。
「③彼は碇シンジを生命の書に名を連ねた→生命の書に手を加えれる存在である。」
ということを話しました。今回触れるのは③の部分となります。まず、生命の書について触れようと思います。僕の安定の友達聖書くんに手伝っていただきました。ヨハネの黙示録にも登場しています。生命の書とは大まかに
永遠の命を神から与えられる人たちの名前が書かれています。神の御心に叶う善人が書かれている。
ということです。
そして今作で明らかになったのは、カヲルが生命の書に書き込める権利を持っているということです。聖書の場合、生命の書に書き込めるのは基本神だけです。もしこの設定がそのままエヴァに引き継がれているとしたらカヲルが神のような存在であるということになります。カヲルの肉体含めではなく彼の魂が神のような存在かと思われます。ゼーレの少年と呼ばれていることから彼の肉体はゼーレによって培養されたものである可能性があるからです。
そして思い出して欲しいのQで彼が堕ちた時のセリフ
まさか第一使徒の僕が十三番目の使徒に堕とされるとは。はじまりとおわりは同じというわけか。
と言っています。このセリフを分解して見ていきましょう。
まず最初。第一の使徒から第13の使徒に堕とされたそうです。堕としたのはもちろん黒幕ゲンドウ君です。そしてマリのセリフからは第13の使徒はいないとされています。
すなわち何かしらの異分子が使徒という枠組みに入ってきたということになります。そしてその異分子が第一の使徒と同じような要素(能力)を持っていたから第一の使徒という席に座ることができ、下位互換だったのかはわかりませんが、カヲルが一応使徒ではあるのでないはずの13番目という一番下に堕とされたということになります。
ちなみに、今作の回想シーンではカヲルは使徒と人類をつなぐ存在であると言われていました。そのことから第13の使徒が人類なのか?という考えにも至りますが、そうなる「ないはず」という表現にはならないはずなんです。僕の考えとしてはテレビシリーズと同じような”タブリス”みたいな存在になったのかなと思っています。じゃあ使徒と人類をつなぐ存在ってなに?ってなります。僕はシンプルに魂が使徒、肉体が人間だから中間の存在なんじゃないのかと考えています。
では後半の「始まりと終わりは同じというわけか」というセリフ。これと同じ言葉が聖書にも登場しています。ヨハネの黙示録、22章 13節
わたしはアルファであり、オメガである。最初の者にして最後のもの。初めであり、終わりである
はい。全く同じですよね。ではこれのセリフを言っているのは誰なのでしょうか。これはイエスなんです。すなわちカヲル君がイエスと同じ立場で話しているということになります。
ここでイエスの設定を思い出しましょう。イエスは本名ではありませんが、一般的にイエス・キリストと呼ばれています。彼は母マリアから生まれた救い主(メシア)であり、神の子とされています。
そして彼はゴルゴダの丘で処刑されましたよね。
下線部が引いてあるところを見ると「神の子である」ということが言われています。そしてカヲルが神の子であるということになります。そして彼は生命の書に書き込む権利を持っています。
元ネタという分類になると思いますが、カヲル=イエス・キリストということになると考えました。ヨハネの黙示録にて登場するイエスとカヲルがあまりにも一致しているからです。
彼は第一の使徒すなわち神の子という一番神に近いポジションにいたが、第13号機によって第13の使徒まで堕とされてしまったということになるのではないでしょうか。
まとめます。
生命の書に名前を書き込めるのは神である。しかし、ヨハネの黙示録ではキリスト(神の子)も書き込めるかのように仄めかされている。
カヲルが13の使徒に堕とされた時に言ったセリフからも彼が
ヨハネの黙示録に登場するイエス・キリストと設定が一致する=カヲルが神の子である可能性があるということになります。
さて、今回は前回よりも深く話に入れたのかなと思っています。どうであれ本当に難しい…#3では#1と#2の内容を本格的にまとめて、核心に迫れたらなと思っています。
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