渚カヲルは何者？＃１

「渚カヲルの正体とは」と聞かれたら「そりゃタブリス（第１使徒）だろ」となりますが、ここで触れようと考えているのは”新劇場版”での渚カヲルです。テレビ版などとは違うと思っています。

結構安直なタイトルですが、結構難しいところが多いところになります。こちらの考察には僕の今までの考察が結構重要になるので、先に今までのものを読んで頂けると幸いです。今作で重大な情報が開示された渚カヲル（新劇ver.）の正体に近づこうと思います。

前提として「ループの範囲」についての考察で述べたように新劇とテレビ版、旧劇場版の世界はループでつながっていない＝ループの範囲は新劇のみとします。

まず、今作で開示された主な内容について触れておきましょう。

①渚カヲルは円環の物語の中で同じ役を演じ続けていた。記憶の引き継ぎに関しては後述

②使徒と人類（リリン）の間の生命体である。加持さんとの会話にて。

③彼は碇シンジを生命の書に名を連ねた→生命の書に手を加えれる存在である。

重要なのはこれらの箇所になるかと思います。

まず①について。

彼は何度も繰り返される円環の物語の中でおそらく彼だけが魂がループしている存在でした。彼の序、破のセリフからもそれはわかるかと思います。もちろんのこと肉体は月にありますよね。ここで出てくる問題はまず世界がループしてるならなんで月だけループされてないのということです。もし仮に月もループしているのであれば月に何体もカヲルの体は必要ないはずです。

このシーンですね。

写真を見てもわかるように月には今までのループの内容が残っています。これはなんでなんでしょうか。情報が少ないのは事実なので明確な何かというのはありません。しかし、第一の使徒が関係しているのは確かです。絵コンテではアダムの存在は確認できますが、本編では削除されています。となると第一の使徒がアダムと捉えるかは各個人それぞれということになるのでここでは第一の使徒として触れます。

ファーストインパクトの際、設定では第一の使徒は月に、リリスは箱根に落ちています。すなわち、第一の使徒は月に、リリスは地球に干渉していると言えます。そして第一使徒などの生命の実を持った使徒たちと知恵の実を持ったリリスは似てるようで似てないように感じます。

もし仮にループというものの効果範囲が生命の実と知恵の実に関係があるとすれば”円環の物語”でのリセットにとらわれるのは知恵の実をもった生命体のみに適用されることになります。

第一の使徒（アダム？）に深く関わっている月はもしかすると”円環の物語”での立ち位置は少し違うのかもしれませんね。あくまでも予想の話ですが。

ここで②が関わってきます。もし仮に”円環の物語”が生命の実をもった生命体のみに影響を及ぼすとなれば②の話にも説明が行くと思っています。加えて先ほど太線で提示した内容を踏まえた場合、カヲルが人間と使徒の間 ＝ ループによって「人間」の体であるカヲルの体はループに囚われているということになります。しかし、彼の魂は第一使徒のものです。すなわち彼の体はリリンたちと同じ形でループしていても、魂は囚われているとしてもリリンたちのような囚われ方と違うのでしょう。そう考えた場合、魂だけがループの記憶を持っているのにも説明が行くのではないかと思っています。

そしてここで出てくる疑問はなぜ彼は知らないことも多かったのかということです。彼のドグマで発言を見ても全てを知っているわけではなさそうです。なぜ？

これにおいて考えられるのは２つです。

まず一つ目は、ループによって世界が少しずつ違うからということです。彼の回想からも円環の物語とは表現されていましたが、各ループによって世界の状態は少しずつ違うからという説。

そしてもう一つは制限がかかっているという説。あくまでも彼の体を作ったのはゼーレだと考えられます。劇中の発言でも彼はゼーレの少年と呼ばれていますし。もし仮にゼーレの作った体ならば何かしらの手が加えられて制限がかかっているとも考えられます。ここからは完全に妄想になりますがもしかしたら完全にその制限が解放されること（記憶が完全に戻る）ことでパターン青の判定になるのかもしれませんね。

書いてて超長くなりそうなのでここで一旦切ります。

ここまでの内容をまとめます。

ループの囚われ方は種によってそれぞれ異なり、生命の実をもった生命体と知恵の実をもった生命体ではループの囚われ方が違う（不確定要素多数。よって仮定とする）

仮定が立証する場合、彼の体はリリンの体であるが、ある場所は月。魂は第一の使徒の物であるためループでの囚われ方が違う。

彼の記憶に関してはゼーレに制限をかけられている。もしくはループによってそれぞれ違う可能性があるためそもそもいままでのループとは流れが違ったからとも考えられる。

と仮定をたてることになりました。

今回は考察ではなく仮定に近い話になります。あくまでも不確定要素が多く、もうすこし煮詰める必要性のある内容も多数あります。なのであまり信用はしないことをお勧めします。

これから投稿される＃２、＃３にて本格的にちゃんと触れることになると思います。何卒よろしくお願いします。