ゼーレの正体とその目的とは
ゼーレという組織には全然補足が加えられなかったのが今までですが、今作で少し謎が解けたのではないかと感じました。なので、今回はゼーレの正体と目的について触れて生きたいと思います。
ゼーレの正体とは何なのか。
Qにてゲンドウはゼーレの面々に対して「神から知恵の実を与えられた生命体である」ということと「我々に文明を与えてくれた」、「人類を代表し、感謝します」という言葉を言っていました。ちょっと変なんです。まるで、人類より前にいた生命体で、人類に文明を与えてくれた人ではない生命体であるかのように発言しています。これらのことから人類ではないと感じられます。旧作ではゼーレの面々はキール議長(ドイツ)をはじめとする各国の人が集まったものでしたが、新劇場版では出てこず、まるでモノリスが本体かのように表現されています。そして「魂の形を変え、悠久の時を得られたとしても死からは逃れられない」との発言。魂の形を変えるというのは恐らく「ネブカドネザルの鍵」のことでしょう。
ネブカドネザルの鍵を使い、モノリスという形になったのではないでしょうか。
ゼーレの面々の本来の容姿すらわからない。ですが、これらのゼーレの内容とある程度重なる存在がいます。それは「第一始祖民族」という存在です。
これは裏設定のような形で存在するものですが、旧作では人類に文明を与えた存在で、アダムやリリスを創造したまるで神のような存在であることがわかります。そして彼らは高度な科学力を持っていたそうです。新劇場版のゼーレの設定と似ていませんか?
また、ゴルゴダオブジェクトに対するゲンドウの説明「人類が生まれる前神がここに残していった」と言っています。ゴルゴダオブジェクトはアダムが置いていったという考え方もありますが、それだと、あのオブジェクトは封印呪詛文様書かれてるのでアダムが置けるはずがないと考えられます。呪詛柱に関しても人類の技術ではない。また、人類の科学力では作れないということからも第一始祖民族ではないか?と考えました。
次に、ゼーレの目的について考察したいと思います。聖書に書かれている「エデンの園」の話を参考にしました。ゼーレのロゴは新劇場版で新しくなりましたよね。
これです。新しく、蛇とリンゴが追加されました。キリスト教では蛇はサタンのアトリビュートで、リンゴは善悪の知識の実のアトリビュートです。
エデンの園では蛇がアダムとイブをそそのかして善悪の知識の実を食べさせていました。
そのせいでアダムとイブは楽園を追放されました。
ここでゲンドウのセリフを見てみましょう。
「神への儚きレジスタンス」としてゼーレの人類補完計画が紹介されています。
神へのレジスタンス…エデンの園の話と重ねてみましょう。
この物語で神への反逆を行ったのは誰なのか。それは蛇ではないでしょうか。
アダムとイブは蛇にそそのかされた=騙されただけなので、実際反逆を起こしたのは蛇となります。すなわち蛇はアダムとイブを利用して神への反乱を行ったとなります。
ゼーレは神から与えられた二つの結末「生命の実を与えられた使徒に滅ぼされるか、その地位を奪う代わりに知恵を失い、神の奴隷として生きるか」の二つでした。それへのレジスタンスが人類補完計画。だからゼーレの立場はエデンの園でいう蛇の立ち位置なのではないでしょうか。
ゼーレの正体という先ほどの考察と一緒に考えるとゼーレの目的というのは神から提示された人類の結末からの救済、回避ということになるのではないでしょうか。
ゼーレは今まで悪者として扱われてきましたが、このように解釈すれば別に全然悪い組織ではないんじゃないかと考えました。
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