アスカさん… #4

前回までは聖書や、彼女のコピーとしての存在について考察しました。今回は、劇中終盤、回想シーンにて彼女の鞄に下げられた「S.S.ASUKA」という名札について考察していこうと思います。

回想シーンでは主に彼女のユーロNERVでの幼少期が主に描かれました。該当シーンのアスカは見た感じまだ幼稚園(保育園)の年少ほどの年齢でしょうか。シンジと同い年で且つユイが生きているならそれぐらいが妥当かなと思います。

もちろんこのアスカがシンジの知っているアスカの幼少期であるかもわかりません。
恐らくですが、僕はこのアスカはオリジナルのアスカなのではないかと思っています。
以前のクローンについての考察にて、クローンの記憶を「世界5分前仮説」のようなものである、と考察しました。
現実と虚構が混在する世界であったとしても、語られている際の主観は「私たちのよく知っている方のアスカ」でしたので、描かれていた回想は全てクローンのアスカの記憶であると考えています。

劇中でクローンのアスカが初登場したのはおよそ9〜10歳のアスカでした。
このシーンですね。
もちろんこのシーンでアスカたちが入っていた試験管のようなものが、レイのように定期的に入っていたと考えることができないわけではないです。しかし、それ以降に入っている様子が確認できないことから、アスカのクローンが誕生したのは9〜10歳の頃であると考えられます。
(根拠がうすいですが、もし仮に幼少期からクローンであったとしても同時に試験管のようなものの中に入れるとは考えにくい気もします。)

すなわち、アスカのあの幼少期の記憶は「世界5分前仮説」のようにアスカのクローンが元から持っている記憶であると考えています。

では、あの名札に書かれた名前はなんだったのか。予測としてどちらかの「S」はShikinamiのSであると考えています。個体識別としても式波のSは外せないかなと思います。ではもう一つのSは何なのか。
考えられるものは4通りです。
・second childrenのS
・series(式波シリーズ)のS
・sacrifice(犠牲)のS
・sampleのS
あまり行いたくはないですが、消去法で今までの考察からこのSを求めていきましょう。

・second childrenのS
あの少女がオリジナルである場合、彼女はセカンドチルドレンではありません。なったのはクローンのアスカであり、セカンドチルドレンを決めるための試験がおこなわれたことに説明がつかないと思います。
・seriesのS
ありえますが、この場合幼少期からクローンが存在すると考えられるので、僕の考察内では考えにくいと思いますが、もちろんありえます。
・sacrificeのS
オリジナルのアスカが犠牲になるシーンがあまり思い浮かばないのですが、クローンの素体となることを犠牲とするならばあり得ると思います。
・sampleのS
これが僕は一番ありえるかなと思います。最初からアスカのクローン計画はあったわけですから、そのサンプルとしてオリジナルのアスカの名札にSと付けていると考えています。

なので、僕はsampleのSが最もありえるのではないかと考えています。

まとめます。
幼少期のアスカはクローンではなく、オリジナルのアスカである。みんながよく知っているアスカがこの記憶を持っているのは「世界5分前仮説」と似た原理で、元から刷り込まれている記憶ではないか

名札のS.S.ASUKAの片方のSは式波、もう片方のSはsampleのSではないか。
と考えました。
アスカの考察は次が最後です。よろしくお願いします。

するらふんの頭の中

するらふん と申します。 ここではエヴァの考察をメインにさまざまなものを投稿しています。よければ読んでいってください。

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